WEBマーケティング業界ではその変化のあまりの早さから、「ドッグイヤー」と呼ばれることが多くあります。
これは、人間の1年が犬の7年に相当することからつけられており、それほどに変化・進化が目まぐるしく起こっていることを指しています。
これは私の実体験ですが、Google広告やFacebook広告などに関して書かれた本を読む機会が多く、もちろんとても勉強になることがあるのですが、
2年前に出版された本などを読むと、現在の管理画面やシステムと大きく変わっていることも多々あり、「せっかく買ったのにあまり参考にならなかった」という少しほろ苦い経験もあるほど、
Web広告の業界・システムは目まぐるしく常にアップデートされています。
そんな中においても、福島の企業のWeb担当を目指し一人でも多くの方に喜んでいただくために、当カントリーアドではWeb広告の世界についてわかりやすくご紹介をしていきたいと考えております。
今回は、福島でWeb広告を出す上で大切な3つのポイントと題して、県内の広報担当の方々に覚えておいていただきたいポイントをおまとめしました。
是非この情報を元に、御社内でのWebマーケティングの検討・改善を進めていただければ幸いに思います。
それでは早速そのポイントを一つずつご説明します。
ポイント1:スモールスタート
スモールスタートとは、その名の通り「小さく始める」ということです。
おそらく福島県内のほとんどの企業様が、何らかの方法で宣伝活動を行なっていることと思います。(テレビCMに100万円、フリーペーパーに30万円、チラシに30万円など。)
Web広告の利点の一つが、「いつでも小さく・すぐに始められる」というところです。これは特にリスティング広告が当てはまります。具体的には
・1万円程度でも始められる
・1週間ほどでスタートできる
・やめたいときにすぐやめられる
これらの利点が挙げられます。
もしかすると、Web広告に対して懐疑的な方もいらっしゃると思います。(特に上層部の方々ほどその傾向は顕著です)
そのため通常のテレビ・新聞・フリーペーパー・交通広告・チラシ等の媒体での販促活動を行っている場合、それ以上の予算を組むことが難しい場合も往々にしてあるかと思います。
しかし1万円からでも始められるのがWeb広告の良いところです。
最初からまとまったご予算を組まれることが難しいのであれば、通常の媒体での広告予算を少しだけWeb広告に振り分けることで、まずはネット広告がどのようなものかを感じて頂けると思うのです。
(もちろん1万円だけでは結果の分析の際にボリューム不足となってしまうことも多いため、可能であれば少しまとまった金額でお試しをいただければ、より有意義な結果となるかとは思います。)
現在、福島県内で積極的にリスティング広告などのWeb広告を出稿している企業は、都内などと比べればまだまだそこまで多くはありません。
他社が二の足を踏んでいるときに、一歩先駆けてWebマーケティングのノウハウを蓄積でき、さらに競合が少ないため、より低価格で広告を出稿しやすい現状は、このスモールスタートを始めるには適している状況と言えます。
テレビCMは出しているが効果がいまいちわからない、チラシから何人の顧客が生まれたか判定しづらいなど、今までの広告に少しでも疑問をお持ちであれば、
その広告費の何分の一かでもWeb広告へと振り分けていただければと思います。きっと今までの広告では得られなかった、何らかの反応や気づきがそこにはあるだろうと思うのです。
ポイント2:自社サイトのモバイル(スマホ)対応
現在福島県内のWebサイト(ホームページ)を見ると、スマートフォンでアクセスした際にパソコン用のサイトをそのままスマートフォンでも表示していることが少なくないと感じます。
あえてはっきりと申し上げれば、これは明らかな機会損失につながってしまうと言えます。
理由と致しましては、パソコン用のサイトをスマホで表示させた場合、文字も画像も小さくなり、アクセスしたいページへのリンクなども小さくなってしまいます。
すると誤って意図していないボタンやリンクを押してしまい、意図したページとは別のページに飛ばされたりするからです。これはユーザーの使い勝手の悪化につながります。
また、問い合わせフォームも入力スペースが小さくなり、そのせいで入力がしづらいため、サイトから逃げてしまうユーザーが多くなると予想されます。これではフォームからの離脱率が上がってしまい、最終的な申し込み率の悪化へとつながる可能性があります。
さらに、モバイル対応・最適化をすべきであるということに関して、一つの裏付けとなるデータがございます。
まず、総務省が行った調査結果によれば、福島県のインターネット利用率は79%ということがわかってきております。
参考:総務省 平成28年度版情報通信白書
このうち、インターネットへアクセスするデバイス(端末)として使用しているのが、
・パソコン:45.8%
・モバイル:47.2%
となっております。
つまり、福島県ではインターネットを見る際にPCよりもスマホを使うことが多いと言えるのです。
東京都ではパソコンが70%、モバイルが62.1%であることを考えても、福島県民のスマホ利用率は高いことがわかります。
※これは福島の携帯電話の普及率が95.4%と非常に高いことも関係しているものと思われます。(参考:東北における携帯電話・PHS加入契約数の推移)
また、せっかくWeb広告を始めるにしても、アクセスした先のサイトがパソコンにしか対応していないのであれば、成果(お問い合わせや商品の購入)獲得までにユーザーが離脱することが多くなり、かけた費用が無駄になることが多くなってしまいます。
さらに言えば、モバイル対応を行うことはSEOの面でも非常に重要な意味合いを持ち始めてきています。
基本的に、検索結果の自然検索結果内の順位はGoogleが開発したロボットがサイトを評価した上で決定されています。(このシステムを検索エンジンといい、Yahoo!もGoogleの検索エンジンを採用しています)
今までは、順位を決定する際にはパソコン用のサイトを基本として評価を下していました。しかしGoogleは2015年4月21日から全世界で「モバイルフレンドリーアップデート」と呼ばれる、新しい評価基準を取り入れ始めました。
これは簡単に言えば、「モバイル対応をきちんとしているサイトの順位を優先的に評価する」という評価基準です。
つまりいくらパソコン用のサイトを綺麗に改修していても、SEO上の評価にはつながりづらくなっている、ということになってきているのです。
ちなみに、御社のサイトのモバイル対応がきちんとできているかを調べるツールが、Googleから無料で提供されています。(こちらのページからお試しいただけます。)
このように、モバイル(スマートフォン)対応をきちんと施すことは、Web広告を出す上での最低限必要な準備であり、SEO的にも非常に有効な施策であると言えるのです。
ポイント3:信頼できる広告代理店を見つける
当然ですが、より費用を抑えて効果を出したいのであれば自社内でWeb広告への出稿・運用・改善を完結させることが一番です。
しかし、それは多くの場合失敗に繋がっています。その理由としては
・自社でWebマーケティングを行う際、その専門的知識を有する人材がいない(または不足している)
・Webマーケティングだけに割ける時間がほとんどない(通常業務との兼任によるリソース不足)
・そもそもどうすれば良いかわからない
などが挙げられます。
その失敗を防ぐために取るべき手段が、信頼できる広告代理店を見つけることです。
当然広告の運用代行を行ってもらうための手数料は支払うことになりますが、それを補って余りある利点があります。それが以下の内容です。
・出稿開始時点である程度精度の高い広告出稿ができる(蓄積されたノウハウ)
・配信したデータをもとに問題点を見つけ、改善ができる(運用改善)
・代行してもらうことで自分の仕事に集中できる
特に、広告代理店が保有しているノウハウは非常に有益なものです。これにより、初期のトライアンドエラーの回数を極端に減らし、成果の最大化を早期に達成することが期待できます。
また、WEB広告は配信してからがスタートの広告です。広告を配信してみて表出してくる問題点をいち早く見つけ出し、それに対する改善策を組み立て修正を行うことで、成果が最大化できます。
しかしこういった作業は非常に手間と時間を要します。きちんとしたWeb広告の運用を行おうと思えば思うほど、その度合いは大きくなってきます。
それはおそらく通常の業務と兼任していては、全て対応しきれるものではなくなってきてしまうことと思います。
そんな手間と時間が、代理店に運用を代行してもらうことで、自分が本来すべき業務に集中して取り組むことができるのです。
しかしもちろんどの代理店でもいいというわけではなく、その広告代理店が(もしくは担当者が)どのような対応をしてくれるかについて、予めきちんと把握しておく必要はあろうかと思います。
これはあくまで一例ですが、もし現在提案を受けている広告代理店の方が以下のような対応をされていらっしゃる場合には、あまり好ましい代理店とは言えません。
・スピード感がない(対応が遅い)
・提案力がない(テンプレートを多用した提案しかない)
冒頭でお話しさせていただきました通り、Web広告は非常に目まぐるしいスピードで進化を続けているため、
スピード感が遅く提案力もないということは、最終的に広告の結果に対して悪い影響を及ぼす可能性があります。
それでは、どのようにして広告代理店の担当者が信頼できるかどうかを判断すれば良いのでしょうか。
様々な指標はあるかと思いますが、まずはじめにお伝えしたいのは、初回提案時の対応・レスポンス・提案内容にあります。
例えば、御社に対して分かりやすい言葉でお話しできているか(わかりづらい横文字ばかり使っていないか)、
自分が話したいことばかり話していないか(ヒアリングはきちんとできているか)、
テンプレートの提案書だけでご提案をしていないか(事前準備ができているか、御社の側に立ったご提案がなされているか)などの点を意識していただければ、
ある程度その代理店の担当者の対応力は感じられるのではないでしょうか。
さらに最初の提案から1週間も連絡がない、問い合わせをしても返信が2〜3日後という担当者も、あまりお勧めはできないかと思います。
なぜかと申しますと、Web広告には試行錯誤を繰り返していくことが求められ、またそこには自ずとスピード感が求められると考えるためです。
(少なくとも私は当日中には何らかの返信があるべきであると考えております)
ちなみに提案書が分厚いものの、中身はほとんどテンプレートというご提案もあるかもしれませんが、基本的にご提案はオーダーメイドであるべきと考えます。(なぜならば、企業様ごとに求める目標や目的は異なるためです。)
このような点を踏まえ、信頼すべき担当者と言えるのは
・スピード感がある(対応が早い)
・提案力がある(オーダーメイドのようなきめ細やかな提案)
・要望を聞く(顧客目線に立って会話ができる)
これらの要素を兼ね備えた担当者ではないか、とあくまで私の考えではございますが、考えております。
当然ではございますが、上記のような優れた対応ができ、そしてきちんと結果を出せる担当者となるべく、当カントリーアドも日々努力を重ねております。
最後に
福島のWeb広告・Webマーケティングは、これから本格的な取り組みが行われるという状況です。
この状況を例えるならば、「未開の大地が皆様の目の前に広がっている」とも言えると思います。
未開の大地を何もご存知のないままに歩いていかれるのか、それともすでに詳しい地図を持っているアテンダントと歩かれるのか。
もしそのアテンダントの一人として、カントリーアドを候補に入れていただけたならば、これほど嬉しいことはございません。
そうなることができるよう、これからも日々研鑽を積んで参りたいと考えております。
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