さあネット広告を出そう!と考えた時に、ではどういう人に向けて広告を出せばいいのか、最初にターゲットとなる層を決める必要があります。
広告費がそこまで多くない場合には、お勧めとなるターゲット層は『既に商品を知っている層』と『顧客層』です。なぜならこの層はすでにその商品に対して興味を持っており、広告を出せば購入につながる可能性が高いため、広告の費用対効果も高くなるからです。
今回はその2つのうち、『既に商品を知っている層』に向けて最適なネット広告をご紹介します。それは、
1.リスティング広告
2.リマーケティング広告(リターゲティング広告)
の2つです。
それでは、それらの広告がどのような手法なのかをご説明していきたいと思います。
1.リスティング広告
ネット広告といえば!というほどにメジャーな広告手法です。ユーザーの検索したキーワードに基づいて広告をYahoo!、Googleの検索結果に配信することができます。
詳しくは、こちらのページもご覧いただければ、さらにご理解いただけるかと思います。
2.リマーケティング広告(リターゲティング広告)
リスティング広告が検索された時のみに配信する『待ち』の広告であるとすれば、リマーケティング広告はユーザーを『追いかける』広告であるといえます。
リマーケティング広告とは、あなたのサイトを訪れたものの何も買わずにサイトを離れてしまったユーザーをリストアップし、そのユーザーに広告を配信し続けることができるのです。
既に一度あなたのサイトを訪れている、顧客になる可能性の高いユーザーに対して広告を出し続けるため、結果的に少ない広告予算で多くの顧客獲得が図れます。
システム
サイトを訪れたユーザーをリストアップし、そのユーザーが訪れる他のサイト内の広告枠に広告を配信できる。
配信先
基本的にGDN(Google Display Network)内もしくは検索ネットワーク内に配信されます。
GDNとは、Google関連サイトやGoogleのパートナーである数百万のサイト(ブログ、ニュースサイト、専門サイト等)を指し、今や日本のネットユーザーの90%以上に広告を届けることができる日本最大級の広告枠ネットワークです。
必要条件
リマーケティング広告の配信に際しては、以下2つの準備が必要となります。
・サイト内全ページへ、『リマーケティングタグ』を埋め込む
・広告を配信したいユーザー100人のリスト
・バナー画像
まず、リマーケティングタグを簡単に言えば、『サイトを訪れた人にのみ押すハンコ』です。サイトを訪れたユーザーはハンコが押されているため、そのハンコを目印に追いかけて広告を配信していくのです。
そのため、ユーザーが自分のサイトのどこを訪れてもいいように、タグを全ページに埋め込む必要があるのです。
次に、100人のリストについてです。こちらは簡単に言えば、『サイトを訪れた人が100人を超えなければリマーケティングは開始できない』ということを意味します。(リマーケティング広告はリスティング広告と併用することが多く、その場合100人のリストは意外とすぐに作成できます。)
最後に、バナー画像です。GDNに広告を配信する際に効果的なのがこのバナー画像を広告枠に表示することです。文字ではなく画像で訴求できるため、テキスト広告よりも目には入りやすいといえます。
ちなみにバナーとは
こういうものです。
バナーのサイズ等はGoogleから指定されており、以下の通りとなっています。
ファイル形式
広告フォーマットGIF、JPG、PNG、SWF、ZIP
最大サイズ150 KB
広告のサイズ
200×200スクエア(小)
240×400レクタングル(縦長)
250×250スクエア
250×360トリプル ワイドスクリーン
300×250レクタングル
336×280レクタングル(大)
580×400ネットボード
120×600スカイスクレイパー
160×600ワイド スカイスクレイパー
300×600ハーフページ広告
300×1,050縦
468×60バナー
728×90ビッグバナー
930×180トップバナー
970×90ラージ ビッグバナー
970×250ビルボード
980×120パノラマ
300×50モバイルバナー
320×50モバイルバナー
320×100モバイルバナー(大)
(2017年7月21日現在)
そして、この中で効果につながりやすいサイズを挙げるならば以下のサイズです。
336×280
728×90
160×600
320×50(スマホ)
320×100(スマホ)
理由としては、GDNの広告枠を設けているサイトは上記のサイズで広告枠を設定していることが多く、そのサイズのバナーを用意しておけば配信できる枠が増えるためです。
このように、リマーケティング広告の配信には少し複雑な準備が必要ですが、その分効果は期待できる広告手法です。
一度来訪したユーザーを追いかけることで、取りこぼしのない成果獲得を実現しましょう。