広告費が豊富にある企業と、少ない企業。配信できる広告量も違えば、広告を配信すべきターゲット層も違います。
ネット広告の良い点は、ターゲット層を関心の度合いに分別した上で配信できる、多種多様な広告手法があるというところです。
それでは、広告費が少ない企業が狙うべきターゲット層は、どの層なのでしょうか。それは、
「すでにその商品・サービスを知っている層」
「お客さん層(リピーター)」
の2つです。
そもそも、お客さんが商品やサービスを購入するまでには大きく分けて4段階のターゲット層に大別されます。イメージしていただきやすいように図を作成してみました。
このように、ユーザー(消費者)にはあなたの商品やサービスを全く知らない人が多く、次にまだ出会っていないが興味を持ってくれそうな層、すでに知っている層、お客さん層というふうに別れて存在しています。
ではなぜ中小企業は、その中でも「知っている層」、「お客さん層」を狙う必要があるのでしょうか。答えは、広告費が少ないからです。
知っている層
まず「知っている層」のユーザーは、図の通り高い興味を持っています。そのため、ユーザーはあなたの商品やサービス名で検索を行います。その結果として表示される検索結果に広告を出すことで、より見込みになる可能性の高いユーザーを獲得することができるのです。
お客さん層
お客さん層とは、すでにあなたのお店で商品やサービスを購入したことがある人の層です。すでに商品やサービスを体験しているため、再訪問を促しやすいというメリットがあります。
それでは、なぜ「全く知らない層」と「まだ出会っていないが興味を持ってくれそうな層」を狙うべきではないのでしょうか。答えは「狙うには広告費がかかりすぎるから」、「成果獲得まで時間がかかる可能性があるから」です。
結論としては
”全く興味がない人に興味を持ってもらい購入してもらう”
ことと、
”すでに興味がある人に購入してもらう”
こと、どちらが簡単かということなのです。
興味がない人に対して興味を持ってもらうためには、とにかくより多くのユーザーの目に触れる必要があります。具体的にはYahoo!のトップ画面にバナーを貼ったり、Youtubeで動画の前に動画広告を流したりということを行う必要があります。
もちろん興味を促して購入に至る数を増やすことはありますが、ブランド力の醸成や認知度の向上にはどうしても時間がかかります。
そのため、それに伴い広告費用も知っている層、お客さん層を囲い込む時のそれよりも多くなってしまうことが多いのです。※状況にもよりますが。
これらの状況を勘案した場合、中小企業が限られた広告予算の中で成果を最大限に伸ばすためには、「知っている層」、「お客さん層」をターゲット層と定め、そこでの成果獲得に集中することなのです。
ではその2つのターゲット層に対して効果的にアプローチできる具体的なネット広告の手法とは。。。
次回の記事へ続きます。